tracert(traceroute)とは?
一言でいうと、
「通信がどのルートを通っているか」を確認するコマンドです。
インターネットは、目的地まで一直線に届いているわけじゃなくて、
いくつもの中継地点(ルーター)を経由して届いています。
その“道のり”を見える化するのが tracert です。
実際に何がわかるの?
tracertを使うと、こんなことがわかります。
- どの経路を通っているか
- どこで遅くなっているか
- 途中で通信が止まっている場所
例えば、サイトが遅いときに
「自分の回線が悪いのか」「相手側の問題なのか」を切り分けできます。
使い方(Windows)
コマンドプロンプトで以下を入力します。
tracert google.com
これだけです。シンプル。
表示の見方(ここが重要)
実行すると、こんな感じの結果が出ます。
- 1行ごとに「1つの中継地点(ルーター)」
- 数字は「何番目の経路か」
- msは「応答時間(速さ)」
例としてはこんなイメージ👇
1 1ms 1ms 1ms 192.168.1.1
2 10ms 12ms 11ms xxx.xxx.xxx
3 80ms 85ms 82ms xxx.xxx.xxx
遅い原因の見つけ方
ここが一番おいしいポイント。
① 急に数値が跳ね上がる場所を見る
→ その地点で混雑してる可能性あり
② 途中で「*」になる
→ 応答が返ってきてない(制限・障害の可能性)
③ 最初から遅い
→ 自分の環境(Wi-Fi・ルーター)の問題が濃厚
よくある使いどころ
実務だとこんな場面で使います。
- サイトが遅いときの原因調査
- 社内ネットワークのトラブル確認
- サーバーに繋がらないときの切り分け
「とりあえずping」→「怪しかったらtracert」
この流れはよく使われます。
pingとの違い
簡単にいうとこう。
- ping → 「繋がるかどうか」
- tracert → 「どこを通ってるか」
両方セットで使うと強いです。
注意点
- 経路の途中で応答しない機器もある(=必ずしも障害とは限らない)
- 表示される経路が毎回同じとは限らない
なので、「絶対」ではなく「目安」として使うのがポイントです。
まとめ
tracertは少し地味なコマンドですが、
「どこで遅くなってるか」を見抜けるかなり便利なツールです。
ネットワークのトラブルは原因が分かりにくいですが、
tracertを使えば「どこまで正常か」が見えるようになります。
最初は難しく見えますが、
「数値が急に変わる場所を見る」だけでも十分使えます。
FAQ
Q. tracertが全部「*」になるのはなぜ?
A. セキュリティ設定などで応答を返さない機器があるためです。必ずしも障害ではありません。
Q. tracerouteとの違いは?
A. 基本的には同じ機能で、Windowsがtracert、Linux系がtracerouteです。
Q. どれくらいのmsなら正常?
A. 目安としては、国内なら10〜30ms程度が多いです。100msを超えてくると遅さを感じることがあります。

コメント