この記事でわかること
- WindowsにPythonを導入する手順
- Pythonでできる「業務に役立つこと」の具体例
- フォルダ内のファイル一覧をCSVに出力する簡単なツールの作り方
Pythonは「遊び感覚」で始めるのがちょうどいい
Pythonというと
「難しそう」「エンジニア向け」
というイメージを持たれがちですが、実際はその逆です。
- 導入が簡単
- 書くコードが短い
- 業務のちょっとした自動化に強い
特に Windowsでログ整理やファイル操作をする人 には相性が良く、
「最初のプログラミング言語」としても非常に向いています。
今回は
Pythonを入れる → 実際に動くものを作る
ところまでを一気にやってみます。
Pythonの導入手順(Windows)
1. Microsoft Storeを開く
Windowsのスタートメニューから
Microsoft Store を開きます。
2. 「Python」で検索
検索欄に Python と入力し、
最新版(Python 3.x 系)を選択します。
3. インストールを実行
「インストール」を押すだけ。
特別な設定は不要です。
4. インストール確認
PowerShell または コマンドプロンプトで以下を実行します。
python --version
バージョンが表示されれば導入完了です。
まずは何を作る?おすすめは「ファイル一覧CSV化」
最初の題材としておすすめなのが、
フォルダ内のファイル一覧をCSVに出力するツール。
理由はシンプルで、
- 業務でそのまま使える
- ファイル操作・CSV出力の基本が学べる
- コード量が少なく、理解しやすい
というメリットがあります。
Pythonでファイル一覧をCSVに出力してみる
1. 作業用ファイルを作成
適当な場所にfile_list.py
というファイルを作成します。
2. 以下のコードを書いて保存
import os
import csv
target_dir = "C:/test"
output_csv = "file_list.csv"
with open(output_csv, "w", newline="", encoding="utf-8") as f:
writer = csv.writer(f)
writer.writerow(["ファイル名", "サイズ(byte)"])
for file in os.listdir(target_dir):
path = os.path.join(target_dir, file)
if os.path.isfile(path):
size = os.path.getsize(path)
writer.writerow([file, size])
print("CSVを作成しました")
※ target_dir は自分の環境に合わせて変更してください。
3. 実行する
PowerShellでファイルのあるフォルダに移動し、以下を実行。
python file_list.py
4. CSVが作成されていれば成功
同じフォルダにfile_list.csv
が作成されていればOKです。
このツールでできること
- フォルダ内のファイル名一覧を取得
- ファイルサイズを自動で取得
- Excelでそのまま開けるCSVを生成
ちょっとした確認作業や資料作成の時短になります。
よくあるつまずきポイント
Pythonが認識されない
→ Microsoft Store版が入っていない可能性あり。再確認。
パスが間違っていてエラーになる
→ C:/test の部分を実在するフォルダに変更。
文字コードが崩れる
→ CSV出力時に encoding="utf-8" を指定しているか確認。
Pythonは「作りながら覚える」でちょうどいい
Pythonは、
文法を完璧に覚えてから使う必要はありません。
- 少し動かす
- 直してみる
- 別の処理を足す
この繰り返しで自然と身についていきます。
今回の例をベースに、
- 拡張子ごとに抽出
- 更新日時を追加
- サブフォルダも含める
といった改造をしていくのもおすすめです。
この記事で使った出典
出典:Python公式ドキュメント(標準ライブラリ os / csv)
FAQ
Q. 仮想環境は使わなくていい?
A. 今回は不要。遊びや学習レベルならそのままでOK。
Q. Pythonは仕事で使える?
A. ファイル処理・ログ整理・自動化では非常によく使われる。
Q. 次に何を作るのがおすすめ?
A. ログ抽出やCSV整形ツールがおすすめ。

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