この記事でわかること
- IPv4とIPv6ってそもそも何?という疑問が解決
- どうしてIPv6が登場したのか、背景が理解できる
- 自分のネット環境にIPv6が必要か判断するヒントが得られる
「IPv4」と「IPv6」って、何のこと?
インターネットに接続するためには、すべての機器に「住所」が必要です。この住所のようなものを IPアドレス と呼びます。
- IPv4(アイピーブイフォー):従来の方式で、xxx.xxx.xxx.xxx という数字4つの形(例:192.168.1.1)
- IPv6(アイピーブイシックス):新しい方式で、もっと複雑で長い文字列(例:2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334)
このように、IPv6はIPv4の後継バージョンです。
そもそもなぜ「新しい方式」が必要なの?
理由はシンプルで、IPv4のアドレスが足りなくなってきたから。
世界中の人がスマホやPCを使うようになり、家電やゲーム機までインターネットにつながる時代。IPv4の約43億個のアドレスじゃ足りなくなってきたんですね。
そこで生まれたのが、ほぼ無限にアドレスが使えるIPv6というわけです。
IPv4とIPv6の違いをざっくり比較!
項目 | IPv4 | IPv6 |
---|---|---|
アドレス数 | 約43億個 | 約340澗(がん)個 |
表記方法 | 192.168.0.1 など | 2001:0db8::1 など |
登場時期 | 1980年代 | 1998年ごろ |
通信速度 | 基本は同等(ただし環境により差) | 同等~やや高速な場合もあり |
導入のしやすさ | すでに広く普及 | 対応機器やプロバイダ次第で変わる |
IPv6にするメリットってあるの?
最近では、以下のような恩恵があることも。
- 通信が混雑しにくい(特に夜間にスピードが落ちにくくなる)
- 一部のオンラインゲームや配信で安定した接続がしやすい
- 将来のインターネット機器との相性が良い
特に、IPv6接続+IPoE(アイピーオーイー)方式に対応していると、体感的にネットが速くなったと感じる人も。
自分の回線はIPv6に対応してるの?
簡単なチェック方法:
- プロバイダのマイページで確認
- IPv6接続チェックサイト(外部リンク)を使う
もしIPv4だったとしても、現時点で困っていないなら無理に変える必要はありません。ただし、今後引っ越しやプロバイダ変更の際に、IPv6対応プランを選ぶと安心です。
まとめ
IPv4とIPv6の違いはざっくり言えば「アドレスの数と仕組みの新しさ」。
IPv6の方が新しくて、将来的にも有利な規格ではありますが、今すぐ切り替えが必要なわけではありません。
でも、「夜間にネットが遅い…」と感じているなら、一度IPv6+IPoEへの変更を検討してみるのもアリですよ。
出典
- 総務省|インターネットのIPアドレス枯渇問題について
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/ipv6/index.html
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