📌この記事でわかること
- ping(ピン)の意味としくみ
- 通信速度(Mbpsなど)との違い
- オンラインゲームやビデオ会議で気にすべき「ping値」の目安
「通信速度は速いのに、なんかラグい…?」
オンラインゲームやビデオ会議をしていて、そんな風に感じたことはありませんか?
実はそれ、「ping(ピン)値」が関係しているかもしれません。
この記事では、pingとは何か? をざっくり解説しながら、通信速度との違いや、どんなときに重要なのかをわかりやすく説明していきます。
pingとは?
ping(ピン) とは、ネットワーク上で「相手とどれくらい早く通信できるか(反応速度)」を測るための指標です。
たとえば、自分のパソコンからサーバーに「今いる?」と信号を送って、「いるよ!」と返ってくるまでの時間を計る、というイメージ。
ping値の単位は「ms(ミリ秒)」
ping値は「ms(ミリ秒)」で表示されます。
数値が小さいほど、応答が早い=ラグが少ないということになります。
通信速度(Mbps)との違い
指標 | 意味 | 単位 | 数値が小さいと… |
---|---|---|---|
ping | 反応速度(レスポンスの早さ) | ms | ラグが少ない |
通信速度 | データ転送速度(ダウンロード/アップロード) | Mbps | 速くダウンロードできる |
わかりやすく例えると:
- ping値:レストランで「注文してから料理が出てくるまでの時間」
- 通信速度:その料理をいっぺんに何皿持ってこれるか(スピード)
どちらも大事ですが、ゲームや通話では「pingの低さ」が特に重要になります。
ping値の目安と体感の違い
以下は、ping値のざっくりとした目安です。
ping値 | 状態の目安 | 体感 |
---|---|---|
1〜30ms | 非常に快適 | ゲーム・通話・動画もサクサク |
30〜50ms | 十分許容範囲 | 一般的な使用に問題なし |
50〜100ms | 少し遅延を感じることも | ゲームでラグを感じることも |
100ms以上 | 遅延が目立つ | ボイスチャットでズレるなど |
200ms以上 | 快適な通信は難しい | 操作が遅れる、動画が止まる |
ping値が高くなる原因と対策
「pingが高い=遅い」と感じる場合、以下のような原因が考えられます。
主な原因
- Wi-Fiの混雑(2.4GHz帯での接続)
- 中継器・ルーターの劣化
- サーバーとの距離が遠い
- バックグラウンドでのアップデート
対策ポイント
- 5GHz帯のWi-Fiに切り替える
- 有線LAN接続にする
- ルーターの再起動/買い替え
- 接続するサーバーを変更する(ゲームの場合)
ゲームやリモートワークにおけるpingの重要性
オンラインゲーム
アクション系やFPSなどでは、1秒以下の世界で戦っています。
このときping値が高いと、自分の操作が相手に伝わるまでに遅れが出て、ラグ死の原因になることも…。
ビデオ会議・通話
ZoomやTeams、LINEなどでもpingが高いと「声が遅れて聞こえる」「映像が止まる」といった現象が起こります。
自分のping値を測るには?
以下の方法で簡単に確認できます。
- **Speedtest(https://www.speedtest.net/)**:通信速度と一緒にpingも測定可能
- コマンドプロンプト(Windows)で
ping
コマンド
例:ping www.google.com
よくある質問(FAQ)
Q1. ping値は低ければ低いほどいいの?
→ 基本的にその通り。ただし、極端にこだわる必要はなく、30ms以下であれば十分。
Q2. 通信速度が速ければpingも低くなる?
→ 関連性はありますが、別の指標です。通信速度が速くてもpingが高いケースはあります。
Q3. スマホでもping値は測れる?
→ Speedtestなどのアプリで簡単に確認できます。
出典
本記事の内容は以下を参考にしています:
出典:NTT東日本「インターネットが遅い時の原因と対策」
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